Update:2015.01.21[Wed]Category : SURF

世界一のサーフィンの聖地~ハワイ・ノースショアの知られざる秘密

 photo via pipeline2013 by Eric Sterman

サーフィンは世界100カ国以上、4000万人以上の愛好者がいるスポーツ、アクティビティとして、ここ日本でも多くの人に愛されて久しい。(出典:ISA発表データによる)

ハワイはなぜサーファーにとって聖地なのか?
そのサーフィンの聖地といえばハワイ。

↓ ノースショア映像 ↓

Pipeline Winter 2013 from Eric Sterman on Vimeo.

ハワイ諸島は主に8つの島からなり、ビッグアイランドと呼ばれるハワイ島や、自然溢れるカウアイ島、ウェディングやダイビングでも人気のマウイ島、そしてワイキキのあるおなじみオアフ島はサーフィンが盛んな島として知られる。マウイ島は特にその中でもモンスター級の波がブレイクする場所として知られている。

サーフィンの聖地は世界にいくつかあるが、前述のワイキキのあるオアフ島、それもワイキキとは反対側のノースショア(北の海岸)にある”バンザイ・パイプライン”は格別な存在とされる。


 2pictures by google map

サーフィンの発祥は西暦400年頃にはその原型のようなものがあったとされ正確な地域はわからないが、ポリネシアのタヒチやハワイに紀元があったとされている。

ハワイが聖地とされる所以は、近代サーフィンの原型が作られたとされていることが1つにある。

ワイキキビーチに行った事のある人ならば、デューク・カハナモクという人物の像を見たことがあるはずだ。サーフボードをうしろに立てたデュークは、まさにハワイの英雄である。

 https://flic.kr/p/8cLcPi

サーファーとしてスイマーとして卓越した技術を持っていたデュークは1912年にストックホルムオリンピックのアメリカ代表として出場し、100M自由形で世界新記録を達成。その後、17年間もの間、世界一の座を維持し続け、その頃には、デュークは世界的なスターになっていたという。

そのデュークが世界の水泳競技大会に招待されるようになりさまざまな国々でサーフィンの普及に努めた。そんな近代サーフィンの礎を築いたデュークのいるハワイ、そしてこの地が聖地となったもう1つの理由は、その整った波のため、だろう。

モンスターウェイブの巨大波は各所でブレイクするのだが、ノースショアにあるパイプラインは、チューブの(土管のような)波が、美しくもパワフルに芸術的にブレイクする。このハワイに届く波は、実は、日本付近で波の素が作られている。

日本で冬型の西高東低の冬型気圧配置が強まれば強まるほど、そのうねりが長い時間をけてハワイに到達した際に、一気に海岸で大きな波となってブレイクする、これがハワイ・ノースショアの波である。

さてパイプラインと言う名前は、知るひとぞ知るサーフィンドキュメンタリー映画「Endless Summer」を作ったブルース・ブラウンが、もともとあったバンザイビーチを元に、仲間と名付けた名前であることを知っているだろうか。

カリフォルニアのサーファーであるフィル·エドワーズとマイク·ディフェンダーファーと、映像収録でエドワーズを撮影するため、この地を運転していたしていた1961年12月。

 image via Bruce Brown official-site

当時、カメハメハ・ハイウェイ上の地下パイプライン建設工事が行われていたことから、”パイプライン”という名前を付けた。

さて、このパイプラインでのコンテストは「パイプラインマスターズ」として1971年のジェフ・ハックマン(Jeff Hakman)(※彼はかの有名なクイックシルバー創業メンバーのひとりであるが)の初優勝を皮切りに、脈々と今日に至るまで43年も、この伝統あるビッグウェイブコンテストは続いている。

飛んだり跳ねたりのActionではなく、美しいまでのチューブ、パワフルなチューブを抜けること、これが、サーフィンの真骨頂なのであり、このコンテストは、WCTから現在はWSLと呼ばれる世界最高峰ツアーの最終戦に据えられている。

1年間をかけて戦われるワールドタイトルの座も名誉だが、このパイプラインでの勝利の名誉は、それにも匹敵する歴史的な事でもあるのだ。

さてさて。そんなパイプラインという名。1つ言及するとすれば、正式名称はBANZAI PIPELINE(バンザイ・パイプライン)である。

前述のように、バンザイビーチという名前が存在していたとされ、そこに前述のパイプラインがあわさってバンザイ・パイプラインと正しくは呼ばれるようになった。

この”バンザイ”という日本語が使われる理由は戦争時代の背景に起因するともいわれる。

映像では伝わりずらいが、この海の海底はリーフ(岩)である。

相当な水量が海岸に打ち付けてブレイクするが、岸際は極めて浅くシャローである。当然ながら素人が海に入ることは不可能であるし、この波に巻かれると海底のリーフが容赦なく立ちはだかり、ともすれば体や頭が岩にヒットし即死することもあるために通常のサーファーでは入ることはできない。

美しく、雄々しい反面、それだけ自然が剥き出しの恐ろしい場所。そういう意味も含めて、多くのサーファーは、この地を「聖地」と呼ぶのである。

3photos via pipeline2013 by Eric Sterman

映像は空撮で世界的に知られるstermanによる2013年のパイプラインをおさめた作品。映像はこちらからご覧ください

Pipeline Winter 2013 from Eric Sterman on Vimeo.

words by 田中菜穂子(たなかなおこ)by BLUER

●出典
WSL/WORLD SURF LEAGUE
http://www.aspworldtour.com

ISA/The International Surfing Association
http://www.isasurf.org

NSA(日本サーフィン連盟)
http://www.nsa-surf.org/

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http://www.bluer.co/surfingnews/?p=26161

田中 菜穂子 / BLUER 代表

田中 菜穂子 / BLUER 代表

BLUER代表。雑誌「サーフィンライフ」編集者を経てITに長年従事。2014年よりITメディアとプロダクトを融合させたアウトドアブランド「BLUER」を創設。

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