Update:2018.08.25[Sat]Category : EDITORS' NOTE

〝山好き”〝海好き”が比較的オーバーラップしない理由

アウトドアの代表例として「山」と「海」がある。

そもそも「アウトドア」という言葉は、DOOR《ドア》のOUT《外》ということで野外全般をさしていて、「アウトドア・アクティビティ」はサーフィンだけではなくてスノーボードにスケートボードといった横乗り系もあるけれど、よくある感覚では山寄りの「登山」だったり「ハイク」「キャンプ」だったりというものが「アウトドア」という言葉にはあてはまりやすい。

そのアウトドアの「山」は森林に溢れ、「海」は海水が満ちている。

標高の差もあるしコンディションや構成要素や構成成分もまったく違うから、同じ「アウトドア」といっても、趣味人ともなれば〝山好きな人” 〝海好きな人”は、比較的オーバーラップしない。しかし自然信仰の日本人は、たいてい、どちらも嫌いではないと思う。

さて今回は海が好きな人は、かなり若いですよ、という話。

10代、20代は、一生懸命、海に通ったものだし、みな記憶があると思う。

なぜか若者は海に行く。一体、そんな炎天下でずっと何してるのだろう、と突っ込みたくなるくらい海が好き。(お姉さんの水着目的とかナンパ目的かもしれないけど)。

登山大好き、という若者のいるのだろうが、それは、割と最近の話。

だんだんと年を重ねてくると「山登り」「登山」が好きになって、本格的ではなくても山の空気を吸いに行くのだとか、昨今では山に「キャンプ」しにいくだとかが多い。だからキャンピングカーは値段とか置き場の問題はあるが、アダルトな乗り物として君臨してきた。つまり「山」は「海」よりも〝大人”が行く場所なのだ。

よく言われるのは「海はエネルギーを放電し、山はエネルギーを充電する」ということ。

海は、どうにも溜まりに溜まったエネルギーを発散する場所であり、山は不足するエネルギーを補給する場所ということ。

エネルギーやストレスのプラス帯電は、マイナスに触れると放電してリセットされる。つまりマイナスの役割である海水が放電する。若者が海にばかり行くのは、若さゆえ、生理的・必然的行動のあらわれで、エネルギーに満ちた若者の放電欲求だと思われる。

よって、海で大騒ぎしているのも「うるさいなー」と言わず、あれは若いからね、と思えば、かなり微笑ましい光景なのである。

一方で、疲労が蓄積してエネルギーをチャージしたい場合、山に行けば木々、森林が交感神経を刺激して五感を活発化させ、頭の回転を活発にしてくれる。またまた細胞が酸素を取り込もうと活発になるので新陳代謝も高まるのだという。

ここ最近はキャンプだったり、山ガール(というのもすでに死後ではあるけど)山の人気は昨今、根強い。

これは、日本人の超高齢化社会の影響もあるのだろうが、ここ10年、若者は、以前は放電する遊びが少なかったが、現代では逆に趣味の選択肢が多くなったりインターネットによる疲労が影響し、日頃からインドアで放電してしまい、あえて海に行かずともよい、という背景があるのかもしれない。

比較的、エネルギーが不足し、むしろ「山」で充電するという現象が起きているのかもしれず、そのために海よりも「山」が趣味として出てくるようになったのではないだろうか。

ずっと「海」にこだわっている人は、それがサーフィンやダイビングなど趣味として習慣化しているのかもしれないが、やはり、常に放電してストレスを溜め込まないため、精神的にも若さをキープし、ゆえに年齢不詳な人が多いのは、事実なのであろう。

きっとこの記事を最後まで読み、海にコンスタントに浸かっている人は年齢が若い人かもしれないけれど、山に行って充電しようと思わない40代、50代であれば、かなりお若いですよ、という、今回はそんなお話。

そしてアウトドア業界からすれば、山と海が、どうしてこうも「カルチャー」が違うのか、というのも、山や海の「成分」と「効果効能」が関係している、ということだとすれば、それは違いすぎるものとして当然であり大変興味深い話であるのではないだろうか。

<出典>
■国立研究開発法人 森林総合研究所

http://www.ffpri.affrc.go.jp/

■European Centre for Environment & Human Health
http://www.ecehh.org/

※本コラムはBLUER内の過去記事を再アップデート掲載しました。

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