Update:2019.12.08[Sun]Category : SURF

海に『一礼』をブランディングするのはどうか。「横ノリ」と「コンプライアンス」の話。

サーフィンやスノーボードなどの競技アスリートは海から上がる、ないしは山に対して、一礼してフィールド(場)を去る、という、競技スポーツとしての「ブランディング」を本格的にしたらいいと思うけれど、どうだろうか。柔道や剣道のように。
すでに、どなただったか、プロサーファーで数名はそのような礼を尽くす「一礼」という所作を、試合中やフリーサーフィンで見たことがある。
さて今日の話題は、「横ノリ」と「コンプライアンス」という話が裏にある。
サーフィンは1960年代からずっと不良、ヒッピー、違う言い方をしたら、カウンターカルチャーだった。これは史実としてそうであって、今でも結局、かなりのマイノリティ―なやつらの、マジョリティーには決して理解のできないCOOLな世界観なのであって、USやハワイだって表の顔はともかく、結果的には不良でありカリフォルニアシーンを見ているといまだにそうだ。
ちなみに音楽シーンも本来はそういう部分もあるのであって、カウンターカルチャー(サブカルチャー)というやつが本質に存在する。その実、USやAUSなどのサーフィン大国での「競技」は=企業との連携による「産業」となり、これは他のスポーツと一緒である。
ただ「サーフィン」というのは、前述のようにカウンターカルチャーであり、つまりライフスタイル=ファッション=自由に生きる…。そんなということであり、「競技」とは違う、もう1つの「基軸」としての「ライフスタイル」があります、という話だ。
さて最近ごっちゃになっているのは、「スポーツ」と「ライフスタイル=カウンターカルチャー」である。
USではどうか、といえばWSLなどのトップランカーの意識は高く、企業のコンプライアンス(法律や道徳・習慣を守り、従うこと)が徹底している。これは企業観点からしたら、エチケットに従いやりましょう、ということだ。
日本でも競技者は同じこと。産業として拡大したい方向にあるなら当然、産業ショービズは企業からの資金援助を受けPRを請け負う身としては企業を尊重し、とはいえ、産業発展のために「世界感(ブランディング)」を構築していく必要がある。
さて競技ではない方は、ライフスタイルだから、まじめに海を楽しむ人も当然いらっしゃるから一律でもないし、かたや法律は守るのは当たり前のなかで、どのような生活をしようが、服装をしようが、表現のひとつとして「スポーツ競技」と一緒にするのは大いなる間違いであり、そんなことまで規制するマスコミがいたら、それは基本的に、あなたわかっておりませんね、という話だと私は思っている。
特に、日本はファッションに対し煩い(うるさい)。
とあるスノーボーダーが腰パンでいたら、「汚い」だのなんだのと、大きなお世話だと思う。ただ、しっかり法は守ってね、という話なのであって、では、先日のラグビーのドレッドはいいのか、となる。 長くなってしまったから、そろそろ結論を書いてみようと思う。

 

USは特に、時代の変容はあるから昔のようなヒッピーそのままはいないし、変化はしているが、かなり”自由なライフスタイル”を送っているしファッションも特有であってBack to80’s、70’sあたりのトレンドもかなり見受ける。自由でなんぼ、でいい。
日本のファッションは、法はきっちり守りつつも、もっと「ファッション」を主張すべきと個人的には思う。
だって、もったいない。せっかく自由に生きている人が多いのだし、自然を大切にする時代の先端をいっている人種じゃないか(笑)。イヤほんとうに。
だからこそ、最後に私が思う、日本の海や山へのリスペクトという意味で、競技サーファーは「海に一礼する」という世界感(ブランディング)をしてアピールしたら、私は全世界に「日本のサーファーってかっこいいじゃない」となるに違いないとおもっている。
私が佐藤可士和さんバリに「プロサーフィンをブランディング」してほしいと仕事を依頼されたら、間違いなく、海を愛し、海に敬意と畏敬の念をもつ人類の代表選手として「海へ「礼」を尽くす」ことを取り入れる。
 
当時、Jリーグ発足のときの川淵さんの「100年構想」というビジョンはすばらしかった。いや今もそれをもとに動いている。
確実な未来ビジョンであり、どうなりたいか、どう見られたいか、どう一般の人に参加してほしいか、がこれだ。
サーフィン競技も、こんな現状では、ダメだと思う。
まず印象がない。その時点で、一般の人は知りたくてもしるきっかけがない。重要なスポーツブランディングを推進すべきと思う。 海への一礼。そんな規範があれば、海でバカ騒ぎしてしまう人も減る。あくまで個人的なプランではあるが、オファーをお待ちする。
 
本日はGood Night!!

 

WORDS and Photos by Naoko BLUER Tanaka

 

※キャプションン1枚目

これはNET FLIXが六本木大江戸線の深いエスカレーターに永遠とメッセージを出していたときの本音集。

カルチャーはコンプライアンスやガバナンスを利かせすぎるべきではない。法は守りましょう。

 

※キャプション2枚目

Veniceビーチの1枚。自由。ほんとうに。開放的な世界が必要。サーファーこそ変える力があると思う。

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